2月25日、特定非営利活動法人北海道グラウンドワークが主催したパネルディスカッション「北海道から日本の対露・対米新路を拓く~北方領土と沖縄」は、パネリスト3名の調査と経験に裏打ちされた鋭い指摘と熱い想が交錯した貴重な2時間となりました。
初めに、鳩山さんから終戦後の北方領土問題の扱いの変遷が極めて明快に示され、その経緯の中でアメリカの果たしてきた役割が非常に大きい。それより官僚の体質の問題が大きいと具体例を上げて指摘。
金平さんは、海外特派員の立場で海外から日本を見てきて、アメリカに対し独立国として主体的に判断し自らの意見や主張をしてきたのか?出来てこなかったのではとの疑念を抱いてきた。一方で、物事の事実認識がまず大切。メディアの役割はそうした事実を提供し問題を提起するのが使命。しかし残念ながらその役割を殆ど果たしていないと指摘。
屋良さんは沖縄の米軍基地や海兵隊の役割を長年取材してきて中国に対する抑止力としての存在意義は全くない。にも拘わらず状況が変わらないのはなぜか?政治がこうした状況を決めるのに、日本の政治はその役割を果たしていないと。
非常に内容の濃いディスカッションに会場を埋め尽くした一般参加者たちは熱心に耳を傾けました。
当NPO法人では、これからも様々なテーマを取り上げてパネルディスカッションやフォーラムを開催して参ります。