臥竜清談第92回 石破茂さん(2020.08.16放送)

第92回のゲストは、衆議院議員 石破 茂さんです。石破さんは鳥取県のご出身。昭和54年、慶応大学法学部をご卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入行されました。昭和56年、お父上のご逝去の折、お父上の友人であった田中角栄氏からの薦めがあり政界入りを志され、昭和58年、銀行を退職。昭和61年衆議院議員総選挙に出馬、全国最年少で見事に当選を果たされました。とくに農水、国防の政策通として知られ、平成14年、第1次小泉内閣で防衛庁長官として初入閣。その後、防衛大臣、農林水産大臣、地方創生担当大臣など、自由民主党においても政調会長、幹事長などの要職を歴任され、常に政権のキーマンとして国民の注目を集め、今日に至っています。

今回の番組は、私どもNPO法人北海道グラウンドワークが主催した講演会のためにご来札頂いた折、ご講演前に収録されたものです。

全国津々浦々に足を運ばれている石破さんの目に、今のわが国がどのように映っているのか、番組冒頭で伺いました。国の在り方を根底から変える時期、中央集権・一極集中の危うさを今回のコロナ禍を通して痛感されたとのこと。番組収録後の講演テーマに掲げられた「地域分散・内需主導型経済」への変革こそわが国の課題との認識で、変革実現のために市町村の首長、住民が果たすべき役割について具体的なお話をいただきました。当日、札幌に入られる前に立ち寄った平取町では、アイヌ文化と食べ物の美味しさに感動されたそうで、コロナ禍の後、インバウンドに頼ることなく国内需要を喚起すること、まさに内需主導型経済を回すための資源が、平取に限らず、北海道全体に備わっているのではないかとのこと。逼迫した道内経済再生に向けて心強いヒントを頂戴しました。大切にされている「勇気と真心をもって真実を語る」という渡辺美智雄氏の言葉や、この上ない親切心をお持ちの方であり、「魔神」と称し、敬う田中角栄氏にまつわるエピソードを語る石破さんのお姿に、「日本創生」を導いてほしいと期待する方は少なくないでしょう。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

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