臥竜清談第74回 和田勇人さん(2019.2.17放送)

第74回目のゲストは、ふるさと奥尻島の魅力を“食”を通して発信されている「TAKU円山」オーナーシェフの和田勇人さんです。
和田さんは奥尻島のご出身。平成9年地元の高校をご卒業後、東京の服部栄養専門学校に進み、卒業後の平成11年から札幌パークホテルにて修行。平成21年「TAKU円山」の店長として、平成28年からは「TAKU円山」のオーナーシェフとして、ミシュラン一つ星を獲得されるなど、その人気、実力は各方面から注目を集めています。
今回の番組では、和田さんが中学生の時(平成5年)に北海道南西沖地震が発生した当時の島内の様子やご自身の気持ち、また、その後の復興に伴う島の変化についてお話を伺いました。
和田さんの奥尻島への思いの強さは、父上の和田良司さんが第31代奥尻町長(平成17年~21年)として、歴代の町長と同様、復興に向けて全力を注がれているご様子を身近でご覧になっていたことが根底にあるようです。和田さんの料理へのこだわりも、料理とともにご紹介いただいています。
ポイントは、奥尻島の素材の魅力を、とくに「四季折々の旬」に沿いながら伝えること。また、料理を主役として演出する器のチョイスにも和田さんのこだわりが表れています。奥尻島に数々の作品を残されている世界的彫刻家、流政之氏(平成30年没)も、そのような和田さんの「こだわり」に魅了されたお客様のお一人だったとのこと。
番組の後半では、奥尻島をいかに元気にするか、和田さんの将来の夢について伺っています。ウニ、アワビなど数え切れないほどの特産物の活用とは別に、多くの人が奥尻島に出向く仕掛けとして、島の若者との交流の中から「島あそび」なるものを模索中とのこと。すでに独自の奥尻島ツアーなども企画されている和田さんですが、母上が以前営んでおられたペンションを利用し、「オーベルジュ」を展開したいとのお話には、あらためてふるさと奥尻島への熱い思いを感じました。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:TAKU円山

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