第65回目のゲストは、小樽の歴史とともに歩んできた寿司店「小樽みよ福」のご主人、岩澤輝雄さんと奥様の奈津子さんです。
岩澤さんは小樽市生まれの小樽市育ち。高校をご卒業後、先代(父上)が創業した「小樽みよ福」で修行を始め、父上の勧めもあって東京・板橋におられる先代の師匠のところに出向き「魚」を学び、戻って小樽で先代から「寿司」と「店の経営」を学ぶという、小樽と東京を行き来しながらの修行に励む日が続きました。その時に東京ご出身の奈津子さんと知り合い、ご結婚。三女に恵まれ、今は6人のお孫さんに囲まれて充実した毎日をお過ごしです。
今回の番組では、「小樽みよ福」創業時のエピソードの数々や、当時の店周辺の活況ぶりなどを振り返っていただくとともに、夫婦二人三脚で切り盛りされてきたお店とともに味わってこられた時代の変化についてお話いただいています。また、最近では外国人観光客が急増したことへの対応や、その外国人がリピーターとして再び訪れてくれるケースが少なくないという、いかにお客さんに愛される店を営んでこられたかの証といえる感動的なお話を伺いました。
まとめの部分では、これからの小樽観光のあり方として「ゆっくり」というキーワードを上げていただき、またご自身の10年後についてお尋ねすると、まだまだ現役を継続されるという強い意欲をお示しいただきました。
臥竜清談第65回 岩澤輝雄さん・奈津子さん(2018.5.20放送)
臥竜清談第64回 植松努さん(2018.4.15放送)
第64回目のゲストは、株式会社植松電機代表取締役社長 植松努さんです。
植松さんは芦別市のご出身。ご幼少期より飛行機が大好きで、宇宙への憧れから北見工業大学応用機械工学科へ進学、流体力学を学ばれています。
1989年に同大学をご卒業後、名古屋の航空機設計会社勤務を経て、1994年父上(植松清氏)が経営する植松電機に入社。その後、1999年に植松電機を法人化され、株式会社植松電機専務取締役、2016年に同社代表取締役社長にご就任されています。同時に、ご自身が設立された株式会社カムイスペースの代表取締役、あるいはNPO法人北海道宇宙科学技術創生センター(HASTIC)理事もご兼務されています。
これまで、産業廃棄物からの除鉄、選鉄に用いる電磁石の開発製作、コンクリート圧砕機用アクティブマグネット方式の考案、北海道大学との共同で「カムイ型ロケット」の研究、人工衛星「HIT-SAT」の開発、打ち上げ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同でカムイロケット打ち上げ実験を重ねられています。
今回の番組では、冒頭、植松さんの「人生観」や「夢」についてお伺いするとともに、ロケット開発の最前線におられる技術・研究者としてのお立場から、国への期待や世界の宇宙開発(とくにヨーロッパ)との格差、また今後のロケット開発技術の応用の可能性、未来のロケット開発のあり方などについてお話いただきました。さらに企業経営者としてお立場から、わが国でどのような人材を育成すべきか、そのためのわが国の教育はどうあるべきか、またご自身が理想型とする会社組織などについて率直なご意見を頂戴しました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:株式会社植松電機
臥竜清談第63回 吉谷隆昭さん(2018.3.18放送)
第63回目のゲストは、丸吉運輸機工株式会社社長の吉谷隆昭さんです。
吉谷さんは、恵庭市のご出身。平成9年に北星学園大学をご卒業後、北友興業(株)旭川に勤務され、平成14年丸吉運輸機工株式会社に入社。同年苫小牧営業所を開設、所長にご就任。その後、平成17年本社企画室室長、平成19年常務取締役を経て、平成20年、創業者であるお父上の吉谷隆氏から「常識に捉われず、独自の存在を築く」「人材と信頼は最大の財産」という創業時からのポリシーを継承して二代目代表取締役社長にご就任され、今日に至っています。
今回の番組では、「変化を恐れない心と行動する勇気」をもち、ご自身が日々更新されている「鉄人ブログ」のエピソード、「鉄の物流のプロフェッショナル」として「鉄の物流を変えていく」という明確な使命、ビジョンを社員と共有しながらチャレンジを続ける二代目社長の奮闘振りについて伺っています。
また、業界の方向性を含め、今後の会社独自の取り組みについて、平成28年国土交通省が公布した「物流統合効率化法の改正」の内容を示す資料を用いながら解説いただきました。まとめとして、8年ほど前から実践してきた地元の小学校において大好評のドライバー体験の取り組み事例など、地域社会への還元を実践しつつ、北海道、東北、関東エリアの連携を一層強化し、鉄の物流では地域で最も信頼される会社を目指す、という力強い抱負を頂戴しました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:新千歳空港ターミナルビルディング株式会社
臥竜清談第62回 出村良平さん(2018.2.18放送)
第62回目のゲストは、連合北海道会長の出村良平さんです。
出村さんは、北斗市七飯町のご出身で、北海道大学経済学部をご卒業後、昭和58年4月から北海道上川支庁(現 北海道上川総合振興局)にご勤務され、平成8年1月に同支庁をご退職されています。一方、平成13年11月に自治労全道庁書記長にご就任、その後、同15年9月に自治労道本部財政局長、同19年11月に自治労全道庁(全道庁労連)委員長、同23年10月連合北海道事務局長、そして同27年連合北海道会長と、勤労者の生活改善に向けた指導的役割を担って来られました。
今回の番組では、ここ数年、わが国で注目を集める正規、非正規雇用に関わる問題、あるいは北海道における雇用状況についての実態と、これまで「連合」として取り組まれた具体的な取り組み、その成果についてお話いただきました。
また、今の一強安倍政権の経済政策・憲法改正議論について、先の衆院選挙の結果などについて、率直なご感想を伺いました。
番組の終盤では、なかなか解決策の見えないJR北海道の問題について、当該企業の組合をお預かりされているお立場からのご意見を頂戴しましたが、その中では、「合理化に向けた組合の努力は評価される一方で、もっと早期に経営陣から経営・財政的課題を開示し、国、北海道、市町村が一体となった議論が進められるべきだった、しかし今、ようやくその気運が盛り上がっている」とのご感想が印象的でした。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:新千歳空港ターミナルビルディング株式会社
臥竜清談第61回 渡邊克仁さん(2018.1.21放送)
第61回目のゲストは、北都交通株式会社代表取締役社長の渡邊克仁さんです。
渡邊さんは、稚内市のご出身。同市で中学までお過ごしの後、故郷を離れて札幌旭丘高校、小樽商科大学に進学。大学をご卒業後は、ビジネスにおける厳しさを学ぶべく大手証券会社の営業職として就職。昭和55年、父清さんが病で倒れたのを契機に家業の銀嶺バスを継ぐことになって専務として、次いで平成5年からは社長として、低迷していた銀嶺バスの業績を急上昇させました。さらに、平成16年には経営危機に陥っていた北都交通株式会社の受け入れに名乗りを上げ、社長に就任。驚異的なスピードで業績を回復され、現在に至っています。
今回の番組では、冒頭、ご幼少時代を過ごされた故郷稚内市の変貌ぶり、その故郷を離れて今日に至った渡邊さんご自身の歩みについてお話いただいています。また、銀嶺バス、北都交通の建て直しに手腕を発揮されたお立場から、北海道が抱えている課題、例えばJR北海道の問題において、今後の議論すべき方向性、目指すべき姿についてのご意見を伺いました。
渡邊さんは、それまで発想のなかった都市間高速バスの定期運行を決断し、また、北海道に来るスキー客の一元的管理によるサービス向上に努めるなど、常に時代のニーズに即応した策を講じてこられました。それが会社の業績を大きく転換させる原動力となっているのでしょう。将来展望については、今後も一層の経営基盤の安定化を図る一方で、雇用拡大の意味からも、「女性が働きやすい職場環境の整備に重点を置く」というお言葉があり、改めて従来の業界イメージを打破する新たな発想が感じられました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:北都交通株式会社
石破 茂 元地方創生担当大臣をお招きしてのフォーラム、盛況に終了!
2017年11月3日(金)、石破 茂 元地方創生担当大臣をお招きしての当NPO法人主催のフォーラムが札幌プリンスホテル国際館パミールで開催され、多くの方にご来場いただき盛況のうちに終了いたしました。今回は、衆議院選挙直後の極めてご多忙の中でご来札いただき、ご講演を賜わりました。なお、フォーラムの様子は、動画を通じて発信させていただきますのでご高覧戴ければ幸いです。
第1部では、元地方創生担当大臣の石破 茂氏を5年続けてお招きし、「北の大地の創生可能性を探り、北海道から日本を甦生する。」と題して基調講演を賜わりました。
第2部では、「政権キーマンに聴く」と題して、「道民一人、一人が主役としてどのように役割を果たすのか?」北海道の抱える現状と課題について、「観光・高齢化社会と地域経済・強い農業の確立・地域産業と雇用・生活の足と地方交通網」などについて、聞き手のフリージャーナリスト 中村美彦との対談形式で行いました。
特に、観光を軸として、他県のレストランバスによる地域食材と絶景の融和に高付加価値を創造し、地域発展をもたらしている事例を紹介し、北海道の農作物・海産物及び絶景の活用のヒントを頂きました。また、JR北海道問題に触れ、地域産業経済の基軸としてのJR北海道が本来行わなければならない公共交通としての立ち位置について、他社のローカル線対応策と付加価値の工夫策などについて触れ、JR北海道にも地域と協業しての高付加価値対策を再考する必要性を述べました。
第1部終了時点に、フロアから10数件のご質問、ご意見、ご感想、ご提案を頂戴しました。
その一部は、反映させていただきましたが、その他にも、経済、高齢化社会対策、農業及び労働問題、過疎対策など貴重なメッセージを頂戴しました。
残念ながら時間の関係上、全てをご紹介することは叶いませんでしたが、いただいた内容につきましては、当NPO法人として整理のうえ、今後の活動に反映させていただきたいと考えております。
この度のフォーラムのために衆議院選挙終了直後の極めてご多忙の中、貴重な時間を割いていただきました石破茂元地方創生担当大臣に、改めて心からお礼申し上げます。
また、この度のフォーラムに対してご協賛いただきました企業・団体・個人の皆様、当日、ご来場いただきました多くの皆様にも重ねて感謝申し上げます。
第1部 基調講演 「北の大地の創生可能性を探り 北海道から日本を甦生する」
元地方創生担当大臣 石破 茂 氏
第2部 対談 政権キーマンに聴く
元地方創生担当大臣 石破 茂 氏
聞き手 フリージャーナリスト 中村 美彦 氏
臥竜清談第60回 坂下一幸さん(2017.12.17放送)
第60回目のゲストは、様似町長の坂下一幸さんです。
坂下さんは、様似町のご出身。昭和46年中京大学体育学部をご卒業後、様似町教育委員会に入職され、その後、昭和63年に様似町役場に移られました。役場では、保健衛生課長、企画調整課長などを歴任。平成12年から助役、平成17年6月から9月までは町長職務代理者を務められ、同年10月町長にご就任。現在、4期目の町政を担っておられます。
漁業を基幹産業とし、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に認定されているアポイ岳ジオパークを包含する様似町にとっても、北海道内の多くの市町村と同様、急速に進む人口減少やJRを含む交通体系維持への対応が喫緊の課題。
今回の番組では、開基215年、町政65周年を迎える様似町のリーダーとして、地元の宝であるアポイ岳を活かした交流人口の増加、名産“日高昆布”や新産業として夏秋イチゴの生産奨励等で働く環境を整備して人口移入を促すこと、更に1,300万年前に誕生したとされる様似のロケーションとコバルトブルーの海が一体化した景観を観光資源として積極的に活用することなど、坂下町長の「攻めの町政」についてお話を伺いました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:新千歳空港ターミナルビルディング株式会社
臥竜清談第59回 酒井芳秀さん(2017.11.19放送)
第59回目のゲストは、新ひだか町長の酒井芳秀さんです。
酒井さんは、旧三石町のご出身。北海道大学工学部を卒業後、昭和44年に酒井建設株式会社に入社され、同社専務取締役のほか、三石生コンクリート工業株式会社取締役、有限会社パシフィック牧場取締役、株式会社産建取締役も兼任され、昭和58年から平成15年まで北海道議会議員(平成13年から15年は同議会議長)、その後、平成16年に静内町長に初当選。平成18年3月に三石町との合併に伴い同町長をご退任され、同年4月新ひだか町長に当選。現在、3期目の町政を担っておられます。
今回の番組では、「涼夏少雪の郷」と自ら称される新ひだか町にとって、極めて重要な課題となっている「鉄路」を中心に、様々な角度からお話を頂きました。分割民営化した30年前に遡り、今日、このような状況に陥った背景の分析、何故この段階まで実情が公表されなかったのかという不信感、あるいは「鉄路」への消極的対応を省みない国が語る「地方創生」という言葉の虚しさなどを指摘される一方、酒井さんは、ひだか一帯の特徴である観光産業や一次産業に対する計り知れない負の影響に危機感をお持ちで、地域の連携と国へ積極的な働きかけ、一般道と「鉄路」を走行可能な夢のあるDMV(デュアルモードビークル)の導入といった今後の打開策に関するお話も伺いました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:新ひだか町
2017年11月3日(金)に石破茂衆議院議員をお招きして、当NPO法人主催フォーラムを開催いたします
2017年11月3日(金)午後1時30分から、札幌プリンスホテル国際館パミールにて、当NPO法人主催フォーラムを開催いたします。
石破茂衆議院議員をお招きして、「北の大地の創生可能性を探り、北海道から日本を甦生する」というテーマで基調講演を賜ります。
入場料は前売りが2,000円(税込)、当日が2,500円(税込)となっております。お申し込みは事務局までお願いいたします。
メールにてお申込みの方は本文に
・お名前(個人の場合)又は、会社名(ご担当者様の御名前も)
・ご住所
・電話番号
・チケットの枚数
をご記入いただき、下記事務局のメールアドレスへ送信して下さい。折り返しご連絡させていただきます。
また、本フォーラム開催に際しご協賛のご協力をお願いいたします。ご賛同いただける方(法人・団体・個人いずれも可)は、事務局までご連絡いただきますようお願いいたします。
皆様のご参加をお待ちいたしております。
【お申込み・お問い合わせ先】
NPO法人北海道グラウンドワーク事務局 (㈱興和総合研究所 内)
Mail:office@hokkaidogroundwork.com
電話:011-633-3132 FAX:011-633-3138
臥竜清談第58回 斎藤征治さん(2017.10.15放送)
第58回目のゲストは、「くしろの未来を考える会」でご活躍中の斎藤征治さんです。斎藤さんは、釧路ご出身で、市内の小・中学校をご卒業後、釧路湖陵高校を経て、北海道大学農学部に進学され、卒業後はカネボウ化粧品に入社。研究所、本社勤務では商品開発、品質管理、マーケッティングなどを担当されていましたが、その後、中国・上海工場など海外勤務を経て、平成17年に早期退職。他の化粧品会社(東京、上海)に再就職、再々就職された後の平成22年に退職、帰国され、現役を引退されています。
今回の番組では、高校まで住んでおられ、賑わいのあった当時の釧路から、寂しさを感じるような現状になった要因を様々な角度から語っていただくとともに、「くしろの未来を考える会」として、今後、どのような改革を進めようとされているのか、具体的なお話を頂戴しました。その中で、釧路の「売り」となる有望な天然資源の一つに「霧」を上げられました。長年、化粧品会社にご勤務された豊富なご経験に基づく、「霧」のブランド化に向けた動きをご紹介いただいています。また、一次産業との関係では、「霧」がもたらす品質の高い牧草を活用した畜産業の可能性、あるいは北海道全体の経済浮揚とも関わる林業の活性化について、お話いただきました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:北海道空港株式会社