臥竜清談第73回 坂田理さん(2019.1.20放送)


第73回目のゲストは、トンボハイヤー株式会社代表取締役の坂田理さんです。
坂田さんは、昭和47年小樽市のお生まれで、平成7年北海学園大学をご卒業され、同年北海道拓殖銀行に入行。その後、平成10年トンボハイヤー株式会社に入社、平成14年現在の同社代表取締役にご就任されております。
社長業のほかに数々の公職を歴任されており、特に「小樽あんかけ焼きそば親衛隊隊長」、「おたる潮まつり実行委員会運営委員長」、「小樽観光協会理事・冬季イベント実行委員会委員長」等として小樽観光の牽引役を担われています。
今回の番組では、冒頭、銀行員時代を含めた「平成」を振り返り、企業として、小樽市として、次の時代に向けた課題と改善策についてお話いただきました。その一つに、「小樽観光」があり、「日帰り型」から「宿泊型」への転換、あるいは両者のそれぞれの魅力づくりが不可欠であり、小樽らしいコンテンツをしっかりアピールすることの重要性をあげられています。
また小樽のソウルフードとなっている「小樽あんかけ焼きそば親衛隊」が結成されるに至ったエピソードや「おたる潮まつり」の現状と今後の課題についても伺いました。
小樽の自慢は「食」と「運河」と仰る坂田さんですが、もう一つ、「港」も将来の観光資源としては重要とのご認識で、人が集う、商業的に活用できる「港」を活かした「街づくり」を進めたいという夢をお持ちです。人口減は避けられないとしても、そのスピードを減速させる、そのために地元の人材の知恵を結集し、小樽市を多くの人から「住み良い街」と認められるようにしたい、と語る坂田さんのリーダーシップが期待されます。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:トンボハイヤー株式会社

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臥竜清談第72回 迫俊哉さん(2018.12.16放送)

 

第72回目のゲストは、小樽市長の迫俊哉さんです。
迫さんは昭和33年、小樽市富岡のお生まれで、昭和57年高崎経済大学をご卒業され、小樽市役所に入庁。企画部、総務部、経済部、産業港湾部などでご勤務された後、平成23年総務部長、同26年教育部長、同27年生活環境部参事を歴任され、平成29年ご退職。そして本年8月、新市長に就任されました。
高校、大学と野球に打ち込まれ、小樽に戻られてからも社会人野球の小樽協会に所属されてご活躍。部長、OB会事務局長などもお務めになられております。野球以外にも読書、クロスカントリー、太鼓・筝(そう)の演奏など、非常に幅広いご趣味をお持ちです。
今回の番組では、これからの小樽市の元気づくりに向けて、もともと小樽市が有する歴史や産業の遺産、あるいは海という高いポテンシャルをもつ資源を活用した「観光」のあり方を中心に、いかに足腰強く、かつ持続性あるものにして「まちづくり」を実現するか、新たに就任された市長としての抱負を伺いました。
特に「夜の観光」の充実、具体例として天狗山からの夜景と小樽ならではの食事のセット、あるいはガラスの街小樽に相応しい富岡教会、そして市役所庁舎のステンドグラスのアピール、さらに市内から港に浮かぶクルーズ船の眺望など、小樽市独自の魅力が次々と語られました。番組の後半では、2030年に札幌まで延伸が予定されている北海道新幹線や、近年、完成した高速道路を活かし、後志全体の「広域観光」も視野に入れながら、小樽市の独自性ある「まちづくり」に邁進するお話や「観光」以外の取り組むべき課題への姿勢についてお話される中で、とくに小樽市を「日本遺産」に申請したいというビジョンを紹介いただきました。元気復活に向けた小樽市の動向が注目されます。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

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石破 茂 衆議院議員をお招きしてのフォーラム、盛況に終了!

2018年11月3日(土)、石破 茂 衆議院議員をお招きしての当NPO法人主催フォーラムが札幌プリンスホテル国際館パミールで開催され、多くの方にご来場いただき盛況のうちに終了いたしました。今回は、補正予算審議中の極めてご多忙の中ご来札いただき、ご講演を賜りました。
なお、フォーラムの様子は、動画を通じて発信させていただきますのでご高覧いただければ幸いです。

第1部では、「北海道の行方と日本のあるべき姿」と題して基調講演を賜りました。
北海道は「農業・漁業・林業」のような第1次産業や、「観光・サービス業」において可能性を秘めた地域である一方、加工販売等の付加価値をつける第6次産業では、全国で最下位であることから、取り組み事例を紹介しながら「日本の新しい姿は“開拓の地”である北海道が創っていかなければならない」と提言されました。

第2部では「政権キーマンに聴く」と題して、国政の在り方と現状について、今後の日本のあるべき姿などについて石破茂衆議院議員の考え方と方向性について伺いました。
この中では来場された皆様からいただいたご質問・ご提案・ご感想に対して、限られた時間の中でご回答いただきました。
残念ながら時間の関係上、全てをご紹介することは叶いませんでしたが、いただいた内容につきましては、当NPO法人の今後の活動に反映させていただきたいと考えております。

この度のフォーラムのために極めてご多忙の中、貴重な時間を割いていただきました石破茂衆議院議員に、改めて心からお礼申し上げます。
また、この度のフォーラムに対してご協賛いただきました企業・団体・個人の皆様、及び当日ご来場いただきました皆様にも重ねて感謝申し上げます。

第1部 基調講演「北海道の行方と日本のあるべき姿」
衆議院議員 石破 茂 氏

第2部 対談 政権キーマンに聴く
衆議院議員 石破 茂 氏
聞き手 フリージャーナリスト 中村 美彦 氏

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臥竜清談第71回 屋代芳彦さん(2018.11.18放送)

第71回目のゲストは、北海道環境生活部くらし安全局道民生活課交通安全担当課長の屋代芳彦さんです。
屋代さんは昭和40年、上川町のお生まれで、昭和59年旭川北高をご卒業、昭和60年に北海道警察に採用、札幌西署に配属されました。その後、平成19年に函館西署交通課長、平成27年に札幌北署交通官、そして、本年から現職にご就任され、今は、近年、社会問題化した高齢者ドライバーの事故防止に向け、行政の最前線で日々奮闘されています。
今回、番組の冒頭では、高齢者に関わる交通事故が、「被害者の側」から、高齢者ドライバーの増加に伴って「加害者の側」に移ってきた現状を踏まえ、それに対応した免許制度の具体的な強化策について、また、事故防止のための先進安全技術を搭載した「安全運転サポート車」(通称、サポカー)の普及促進に向けた取り組みについて伺いました。
ただ、サポカーが普及しても、事故防止に大切なことはドライバー自身の自覚に変わりはないことから、高齢者ドライバー自身が日頃留意すべき基本事項、あるいはご家族を含めた周囲の方が事故防止に向けてサポートできる事項について、具体的なお話を頂戴しました。
番組の後半では、最も難しい問題である高齢者ドライバーの免許返納のタイミングと決断について、個人個人の事情が異なり、身体機能の個人差があるのも事実であることから一概には言えないと前置きされつつ、社会として大切なことは免許返納後に高齢ドライバー自身が新しい生き方を見出せるような、また、高齢者同士が助け合えるようなコミュニティの存在ではないでしょうか、とおまとめいただきました。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

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臥竜清談第70回 石川雅人さん(2018.10.21放送)


第70回目のゲストは、株式会社マルマサ恵千フーズ代表取締役の石川雅人さんです。
石川さんは昭和44年、千歳市にてご誕生。昭和60年、北海道エスレン株式会社(現 株式会社積水化成品北海道)入社、平成12年までご勤務されています。その後、2企業における勤務を経て、平成22年に現在の会社を設立されています。
また同時に、千歳市公設地方卸売市場と青果物の取引を開始され、自社ブランド「美白トマト(現在は姫たんトマト)」の販売やネットショップの販売などを手掛けられました。平成26年には千歳市公設地方卸売市場水産部の鮮魚卸許可を受け、鮮魚の取り扱いを開始され、同市場は採算面などの理由により水産業の撤退が相次ぎ、平成20年から業務を停止しておりましたが、石川さんは停滞していた市場の活性化に意欲的に取り組まれ、今日の市場再生が実現しております。
さらに、平成27年には「千歳道の駅」にて鮮魚の販売を開始、次いで平成28年にはマカオ、シンガポール、香港への海外進出を始めるなど、常に会社の成長、そして市場の活性化に向けて奮闘されています。
今回の番組では、空港の街にあるご自身の会社及び市場が、他の地域と比較してどのような特性(強み)があり、それをどのように活かし、将来に繋げていこうとされているのか、具体的な取り組みをご紹介いただきながらお話を伺いました。
また、直近の課題である千歳市公設地方卸売市場の老朽化対策に絡めて、空港に隣接した地域に市場を移設することで、空港すなわち観光と一体化した理想的な姿の市場ができるという石川さんのお考えについてお話いただきました。さらに番組の後半では、生産者の方々とともに「売れる野菜づくり」を目指したいという石川さんの夢と、実現するための具体策について伺っています。「食」の北海道にとって石川さんの動きは、大きな期待を集めています。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:株式会社恵千フーズ

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2018年11月3日(土) 石破茂衆議院議員をお招きしてのフォーラムを開催いたします

2018年11月3日(土)午前10時30分から、札幌プリンスホテル国際館パミールにて、当NPO法人主催フォーラムを開催いたします。
石破茂衆議院議員をお招きして、「北海道の行方と日本のあるべき姿」というテーマで基調講演を賜ります。

入場料は前売が2,000円(税込)、当日が2,500円(税込)となっております。
お申し込みはこちらから

また、本フォーラム開催に際しご協賛のご協力をお願いいたします。ご賛同いただける方(法人・団体・個人いずれも可)は、事務局までご連絡いただきますようお願いいたします。

皆様のご参加をお待ちいたしております。

【お問い合わせ先】
NPO法人北海道グラウンドワーク事務局 (㈱興和総合研究所 内)
Mail:office@hokkaidogroundwork.com
電話:011-633-3132  FAX:011-633-3138

2018年度フォーラムチラシ(HGW)

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臥竜清談第69回 大和田善男さん(2018.9.16放送)

第69回目のゲストは、株式会社興和総合研究所代表取締役の大和田善男さんです。
大和田さんは昭和31年、東京都でご誕生。父上の仕事の関係で4歳の時に北海道に移り、7歳から18歳の成長期を苫小牧で過ごされました。昭和55年小樽商科大学をご卒業後、当時の運輸省鉄道局に入省されましたが、昭和58年、民営化準備のために日本国有鉄道北海道総局に移られ、JR北海道(株)に民営化後は大規模商業開発、土地区画整理事業に伴う企業の統合や設立などを手掛けられました。その後、準大手コンサルティング会社の役員などを経て、平成15年に現在のお立場に就任されています。その間の平成12年には米国公認会計士の資格を取得されています。
今回の番組では、はじめに興和総合研究所を設立するに至った経緯や経営理念、業務の実態について伺っています。とくにグローバルな事業展開を進める国内企業のサポートに重点を置いているため、例えば会計基準の国際化あるいは海外の公認会計士とのネットワーク構築の必要性など、現場で強く意識されている課題を挙げていただきました。
実は、大和田さんは興和総研代表のお立場に加えて、本番組を企画しているNPO法人北海道グラウンドワークの事務局長もお務めです。「北海道の元気づくり」を目的とするNPOの事務局長として関わろうとされている、北海道の「食」の海外展開や、道内医療関係者とネットワークを構築しての地域医療充実のモデル化計画についてもお話いただきました。
また、2つのお立場に共通して、わが国の「まつりごと」の現状を踏まえ、今そしてこれから、世界の中でわが国の立ち位置はどうあるべきか、さらに北海道は深い縁のある沖縄の痛みにどのように寄り添うことができるか、率直なご意見を伺いました。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:株式会社サトービル

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臥竜清談第68回 加藤由紀子さん(2018.8.19放送)

第68回目のゲストは、北海商科大学商学部商学科・観光産業学科教授の加藤由紀子さんです。
加藤さんは、日本航空で航空ビジネスに従事された後に、専門学校や大学で環境や観光教育に携わり、現在の職にご就任されておりますが、ご専門は、グリーンツーリズム、観光サービス、キャリア形成、訪日外客受け入れと極めて多岐に渡っております。ウエールズ大学院では、環境マネジメントシステム監査デイプロマを修得されている他、学会活動も精力的で日本国際観光学会、日本ビジネス実務学会、観光情報学会、北海道地域観光学会、北海道経済学会などでご活躍中です。
今回の番組では、北海道の未来、とりわけ「観光産業」をどのように発展させていくべきかという視点から、様々なお話を伺っています。とくに冒頭部分では、北海道らしさ、北海道の優位性の現状について、また東京五輪の準備状況とすでに顕在化している課題の数々、具体的には「五輪」の経済的波及効果をもっと全国的に展開すべきであるというご意見や、それと同義である地方における「MICE」戦略の重要性を国として認識すべきであるといったご意見を頂いています。
とくに「五輪」のような大きなイベント終了後の国の在り方についての議論を深め、若い人たちが未来を明るいものと捉えることができる国にしたいという信念に基づき日々の学生教育に精励されている加藤さんですが、まとめの部分では、今回の番組の本論でもある「北海道観光の未来を明るくする」ための提案として、歴史、文化などを見直すことの必要性を具体的にあげて頂きました。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:北海商科大学

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臥竜清談第67回 中野信之さん(2018.7.15放送)

第67回目のゲストは、NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター理事長の中野信之さんです。
中野さんは大阪市のご出身。1993年に大阪府立城東工業高等学校をご卒業後、大阪府の一般企業に就職されましたが、「何かが違う」と感じ、以前から憧れの北海道で仕事を探しながら趣味だったバイクで転々とされ、1996年に北海道移住を決断、ニセコ町のホテルに就職されました。
しかし、翌年、釣り好きの中野さんは朱鞠内湖の「イトウ」に魅せられて朱鞠内へ移転。3年ほど後に朱鞠内湖淡水漁業協同組合に就職。その組合長の勧めもあって朱鞠内に骨を埋める覚悟で地域の仕事に没頭することになりました。
2009年には、第3セクターだった「レークハウスしゅまりない」の運営を引き継ぐ形でNPO法人シュマリナイ湖ワールドセンターを設立。朱鞠内湖に関わる周辺環境の保護・保全を行いながら、朱鞠内湖の潜在的魅力を信じ、世界から注目される地域に成長させるべく奮闘中です。
番組の冒頭では、ご自身の生き方、とくにチャレンジ精神を育んだ高校時代のエピソードや、そもそも中野さんが朱鞠内移住のきっかけとなった「イトウ」の魅力、また、その「イトウ」を守り、育てる一方で、「イトウ」釣りの醍醐味を多くの方に味わってほしいと願い推進された「キャッチ&リリース」の仕組みづくり、大の釣り好き故にツボを心得た釣りガイドとしてのお仕事ぶり、秋にかけての「ワカサギ」漁とその商品化など、理想を次々と具現化されてきた今日までを振り返っていただきました。
番組後半にかけては、戦争で悲しい歴史をもつこの地域の新しい姿を世界に向けて発信すること、あるいはこの地域の自然と融合したウイスキーづくりのような食文化を創造することなど、中野さんが描く朱鞠内地域の将来像、還元できる産業振興の可能性についてお話しいただきました。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

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臥竜清談第66回 仲山浩さん(2018.6.17放送)

第66回目のゲストは、JAびらとり代表理事組合長の仲山浩さんです。
仲山さんは平取町のご出身。静内高等学校をご卒業後、農業実習のために渡米され、13ヶ月の滞在後に平取町に戻られて就農し、トマト栽培を始められました。
平成3年に栽培トマトを大玉品種「桃太郎」に限定され、夏場のトマト栽培に取り組まれ、成功したことを契機として生産量が急増し、今日、平取町を北海道一のトマト産地に育てられました。軌道に乗ったトマト栽培は、20年ほどで売上高10億円を達成。今では生鮮トマトを「びらとりトマト」、加工品を「ニシパの恋人」とブランド化にも成功し、売上高40億円を超える一大産業に成長しています。
今回の番組冒頭では、「びらとりトマト」一筋40年、また新規就農者支援などで幅広く平取町農業の発展に貢献されてきた仲山さんが、水田からの転作でトマト栽培を始めた経緯や、JAと関わりを持つようになったエピソードなどについてお話いただいています。
また、北海道を含め、わが国の農業を俯瞰していただき、食料自給率の向上、労働力の不足、TPP、種子法廃止など数々ある直近の課題に対し具体的にどのように認識し、また取り組むべきか、生産者として、あるいはJAの代表理事として、率直なご意見を伺っています。
番組終盤では、これからの農業の展望について、「びらとりトマト」「ニシパの恋人」を誕生させたという成功事例を踏まえ、産地・ブランド化形成の重要性を中心に伺っています。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:びらとり農業協同組合

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