第94回のゲストは、株式会社釧路新聞社代表取締役社長 星 匠さんです。星さんは1960年、釧路市のご出身。北海道釧路湖陵高校を卒業された後に日本国有鉄道に入社。分割民営化にともない、1987年4月からJTB釧路支店で勤務され、1992年5月からは(株)釧路新聞で報道部記者として新たなスタートを切られました。その後、標茶支局長を最後に記者生活に終止符を打たれ、営業、企画部門等でのお仕事に従事され、2016年11月、代表取締役社長にご就任されました。創業者である元社長の片山睦三氏が掲げられた社是、「郷土ありて われあり」を胸に、社員一丸となって地域に役立つ新聞づくりを目指されています。
今回の番組では、釧路あるいは根室地域の今の姿が以前とどのように変わったか、とくに斜陽のイメージが強い水産業や石炭産業を例にあげてお話いただきました。ただ、その中でもきらりと光る浜中町の生乳の取り組み(ハーゲンダッツとの取引)のような事例や、十勝、オホーツクを含めたこの地域の食の流通で極めて重要な役割を演じていることが周知されていない釧路の「西港」の実態を、いかに地域の方々に発信するか、釧路新聞の大きな使命と位置付けられています。コロナ禍において東京一極集中の課題が具現化し、霞が関の分解、例えば国立公園を数多く備える北海道に「環境省」を置くような変革を図るにはチャンスと捉えておられます。地元にいると気づきにくい街並みなど、実は身近に、様々な得難い資源がある、釧路を中心とした「ひがし北海道」を一つの大きなブランドとして捉え、様々な分野の方々の力を結集して盛り上げていく取り組みにも関わっておられ、来る11月1日には記念すべきキックオフイベントがあるとのこと。釧路新聞、それを率いる星さんのご活躍ぶり、そして「ひがし北海道」がどのようなうねりを巻き起こすか、これからの進展が注目されます。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。