第91回のゲストは、平取町長 遠藤桂一さんです。遠藤さんは、平取町のご出身で、大学の4年間だけ町を離れましたが、昭和55年に平取町役場に入庁され、社会教育(教育委員会)、企画、財政、税務、市街地再開発などを担当され、平成20年に町づくり振興(現・町づくり)課長、平成27年に副町長にご就任され、ずっと故郷を見守ってこられました。そして周囲の期待に応えるべく、本年6月の町長選に当選し、町長にご就任されています。
番組冒頭では、選挙に臨まれて感じたこと、当選後の率直なご感想、ご自身が描くリーダー像について伺っています。とくにリーダーとしては、40年に及ぶ平取町での行政経験から、町民の気持ちをしっかり把握し、政策を展開することが大切というお考えを示されました。番組中盤では、今後、新町長として、どのような町づくりを進められるのか、選挙で掲げられたスローガンは「豊かに暮らせるまち・びらとり」ですが、具体的なテーマとしてアイヌ文化に対して町が果たすべき役割と姿勢について、また、基幹産業である全国ブランドに成長した「トマト生産」、および「びらとり和牛」の展開について新町長のお考えをお聞きしました。アイヌ文化については、国内外に向けて平取町固有のアイヌ文化を発信すること、トマトと和牛の生産についてはそれぞれの体制を強化するとともに、来町者を増やして、地元で食べてもらう仕組みづくりが大切との認識を示されました。人口減少、少子高齢化という難題は避けられない現状にあっても、きらりと光るものをもつ平取町を目指す新町長の舵取りが注目されます。
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