臥竜清談第80回 立崎勝幸さん(2019.8.18放送)

第80回目のゲストは、堅展実業株式会社執行役員 厚岸蒸留所所長、チーフブレンダーの立崎勝幸さんです。
立崎さんは東京都のご出身。茨城大学農学部をご卒業後、大学院修士課程において乳製品に関わるご研究に従事され、1993年大学院修了と同時に乳業メーカーにご就職。研究所や工場において勤務された後、異動された本社資材調達部でのご勤務中に、食品原材料輸入専門商社の堅展実業株式会社の樋田社長と出会われました。
ウイスキー蒸留所への招聘のお話をお聞きになった立崎さんは、蒸留所創業から関われるチャンスは二度とないと考え、転職を決意され、2016年1月同社に入社。秩父市のウイスキー蒸留所にて研修を受けた後の4月に厚岸町に赴任され、その後、アイラ島やジュラ島の蒸留所の視察を経て同社蒸留所初代所長、さらに2018年同社の初代チーフブレンダーに就任されました。その後、スコットランド、スペイサイドの蒸留所の視察にも出向かれ、2019年執行役員に就かれ現在に至っています。
今回の番組では、本場アイラ島のウイスキーに魅せられた立崎さんが厚岸の地でどのようなウイスキーをつくろうとされているのか、売り切れ続出となった第3弾までのシリーズと、続く第4弾「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS4」をご紹介いただきながらお話いただきました。また、嗜好飲料としてのウイスキーの存在意義、あるいは将来のウイスキーのあり方についてもお考えを伺いました。
特に近年、若者受けする嗜好飲料が増える中、若い世代に受け入れられるウイスキーづくりに一定の理解を示されるものの、「基本的には変わらない、その中で変えていくことも大切」というお言葉には、本物、本質を追求する「作り手」としての誇りを感じます。立崎さんのウイスキーづくりの原点とされるアイラ島は牡蠣が名産で、ウイスキーをかけて食べる食文化があるとのこと。そのアイラ島と共通性の多い厚岸。名産の牡蠣と厚岸ウイスキーでも試され、「いける」と確信を持たれたそう。地域の新たな食文化とともに、厚岸ウイスキーの世界に向けた飛躍が期待されます。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

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