臥竜清談第78回 川村惺馬さん(2019.6.16放送)

第78回目のゲストは、(株)東京フラワー社長の川村惺馬さんです。
川村さんは青森市のご出身。小中学校を浅虫で過ごされ、昭和35年に県立青森商業高等学校をご卒業後に上京。(株)ハナトモ・(株)浅草橋生花市場に入社されたのが花との運命的な出会いとなりました。その後、昭和38年に同社を退社して札幌市に移り、(株)東京フラワーを共同で創業。昭和58年に同社の代表取締役に就任され、現在に至っています。
その間、札幌及び北海道生花協同組合の理事、相談役もお務めで、花き業界の重鎮として今もご活躍中です。そのお仕事ぶりに対し、平成9年北海道産業貢献賞が贈られています。
今回の番組では、冒頭、生花業界の現状、例えば、市場における「せり」が消えつつあるシステムの様変わり、厳しい経済環境の影響についてお話いただきました。
世界的な傾向とのことですが、時代とともに変わる業界の形態は、高度成長期、バブル経済とある意味で良き時代の業界を知る川村さんにとって寂しく映っているようです。ただ、生花のもつ普遍的な役割、価値についてご紹介いただき、その中で強調された「命の大切さ」、「アナログ的価値観の大切さ」といったキーワードは、今日の世相への警鐘として非常に印象的でした。途中、「世阿弥の風姿花伝」、棟方志功ゆかりの浅虫温泉旅館「椿館」の話題に、まさに「花を咲かせる」ところは、川村さんの守備範囲の広さと言えましょう。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:株式会社東京フラワー

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