第76回目のゲストは、「びらとり和牛」の専門店「くろべこ」オーナーの山口尚之さんです。
山口さんは夕張市のご出身。昭和63年に夕張南高校をご卒業後、横浜の(株)イトーヨーカドーにおいて8年間精肉部門にご勤務され、平成7年に北海道にUターン。平取町の平取温泉(現在のびらとり温泉ゆから)に入職され、14年間、和牛の販売、調理に携わり、その後に「くろべこ」を開業され、今日まで肉の仕事に関わって30年以上が経過しました。
多くの人に「びらとり和牛」を食べていただきたいとの強い思いから、レストランでは、ステーキやハンバーグの提供、さらに札幌のレストランなどに向けて精肉の販売、また加工品の製造・販売も展開されています。
年間約300頭生産される「びらとり和牛」のうち100頭近くを仕入れ、とくにA5ランクに指定された牛は必ず仕入れるという山口さんからは、産地を支えているという自負が感じ取れます。「くろべこ」で食べる、買う「びらとり和牛」の品質は、山口さんのお墨付きといえましょう。
今回の番組では、昭和37年に島根県から繁殖牛が導入された「びらとり和牛」を地元で「生産・飼育・出荷・消費」の体系化、そして今日のブランド化が確立するに至った原動力としてご活躍された山口さんに、「びらとり和牛」の魅力をご紹介いただきました。また、「牛肉輸入の自由化」等迫る課題への対応、あるいは平取町のもう一つの地域ブランドである「びらとりトマト」との連携の方向性など、今後、地域資源としての「びらとり和牛」を地域の元気づくりにどのように活かしていかれるのか、夢を語っていただきました。
※ 撮影協力:びらとり和牛専門店 くろべこ