第71回目のゲストは、北海道環境生活部くらし安全局道民生活課交通安全担当課長の屋代芳彦さんです。
屋代さんは昭和40年、上川町のお生まれで、昭和59年旭川北高をご卒業、昭和60年に北海道警察に採用、札幌西署に配属されました。その後、平成19年に函館西署交通課長、平成27年に札幌北署交通官、そして、本年から現職にご就任され、今は、近年、社会問題化した高齢者ドライバーの事故防止に向け、行政の最前線で日々奮闘されています。
今回、番組の冒頭では、高齢者に関わる交通事故が、「被害者の側」から、高齢者ドライバーの増加に伴って「加害者の側」に移ってきた現状を踏まえ、それに対応した免許制度の具体的な強化策について、また、事故防止のための先進安全技術を搭載した「安全運転サポート車」(通称、サポカー)の普及促進に向けた取り組みについて伺いました。
ただ、サポカーが普及しても、事故防止に大切なことはドライバー自身の自覚に変わりはないことから、高齢者ドライバー自身が日頃留意すべき基本事項、あるいはご家族を含めた周囲の方が事故防止に向けてサポートできる事項について、具体的なお話を頂戴しました。
番組の後半では、最も難しい問題である高齢者ドライバーの免許返納のタイミングと決断について、個人個人の事情が異なり、身体機能の個人差があるのも事実であることから一概には言えないと前置きされつつ、社会として大切なことは免許返納後に高齢ドライバー自身が新しい生き方を見出せるような、また、高齢者同士が助け合えるようなコミュニティの存在ではないでしょうか、とおまとめいただきました。