第56回目のゲストは、鳥越漁業株式会社代表取締役社長の鳥越浩一さんです。
鳥越さんは、苫小牧市のご出身。平成元年に北海道芸術専門学校を卒業された後、平成3年に尚美学園東京コンセルヴァトアール尚美音楽社会研究科管楽器専攻、平成5年に同尚美ディプロマコース管打楽器専攻をそれぞれご卒業され、その後、平成10年に苫小牧駒澤大学に進学され、国際文化学科を平成14年にご卒業されました。さらに平成22年に北海道大学大学院公共政策学教育部修士課程に進学され、平成25年に修了。公共政策学修士を取得されています。平成6年に鳥越漁業株式会社代表取締役社長に就任され、現在に至りますが、東京都内を中心にオーケストラやアンサンブル奏者として音楽の道でもご活躍されています。また、鳥越漁業社長ご就任後も、苫小牧市内外の高等学校や中学校で合奏指導や指揮を担われ、今なお、苫小牧ウィンドアンサンブルや留萌市民吹奏楽団の音楽監督兼常任指揮者として活動されています。一方、平成15年から平成23年まで苫小牧市議会議員、平成16年から現在まで苫小牧駒沢大学、武蔵野学院大学で教壇に立たれるなど、実に多方面でご活躍の鳥越さんは、チャレンジ精神旺盛、計り知れないパワーの持ち主といえましょう。
今回の番組では、はじめに苫小牧近海を含めた漁業の現状について、気候変動を主因とする不漁の実態、将来に向けた育てる漁業の推進の重要性、かつて北海道漁獲高の6割を占めていた北方領土海域の回復の意義などの切り口でお話を伺っています。また量の問題とは別に、質を高めるための加工技術の現状について、ご自身が2期生として学ばれた「地域フード塾」のような仕組みを活かしたレベルアップや人材養成の必要性をご指摘いただきました。
番組後半では、お得意の音楽と関連した地域活性化の取り組みとして、南米ベネズエラをルーツとし、音楽教育によって子どもが希望や誇りをもって成長できることを目指す「エル・システマ」、その日本版として東日本大震災に被災した子どもたちを支援する目的で設立された「エル・システマ ジャパン」のご紹介と、この動きを北海道から全国、世界に広げていきたいという夢を語っていただきました。
この番組は以下の各社のご提供で放送しています。
※ 撮影協力:北海道空港株式会社