臥竜清談第25回 棚野孝夫さん(2015.1.18放送)

臥竜清談第25回 白糠町 町長の棚野孝夫さん
第25回目のご出演は 白糠町 町長の棚野孝夫さんです。
 白糠町ご出身の棚野さんは、企業勤務、企業経営、町議を経て、平成8年、町長にご就任され、現在、5期目を迎えています。
 町長としてのご公務の他に、釧路町村会会長、北海道町村会理事など、多くの役職に就かれご活躍中ですが、とくに平成19年には釧路管内自治体、振興局のトップの方々で相互の連携を強め、管内一丸となって逆風下にある農林水産の一次産業振興を柱とする活性化ビジョンを共有することにご尽力されています。「オール釧路」の発想をお持ちの棚野さんは、国の指示を待たずして、既に自ら「地方創生」に取り組んでこられた地域のリーダーといえましょう。
 また、2015年3月の道東道浦幌IC~白糠IC開通にともない、期待される道東圏への経済の波及効果や観光客誘致に向けて、白糠町の特性を活かした「笑顔のおもてなし」を実践すべく、基盤である一次産業の活性化と一体化した観光ビジョンでの対応を準備されておられます。
 さらに、道東道の開通による道路整備の充実に止まらず、近い将来、海路充実を目指した釧路港を中心とするフリートレードゾーン(*1)や国際バルク戦略港湾(*2)としての整備、拡充により、「物の流れ」や「付加価値の向上」の拠点として釧路管内、ひいては北海道が一層発展する未来図を描いておられます。北海道はアジアの拠点として発展する潜在的な能力を有するという、棚野さんの確信に基づくものでしょう。
 一方で、白糠町の冷涼な気候特性を活かした野菜生産の振興、食肉としての馬産の復活、再生可能エネルギーの活用など、きめ細かく白糠町の未来を見据えた産業振興に取り組まれるお姿には、「地方創生」のヒントが多々拝見できます。益々、目の離せないキーパーソンとして、棚野さんのご活躍を期待します。
(*1)フリートレードゾーン(自由貿易地域):貿易や加工産業、観光産業の振興を図るため、非関税等の優遇措置を適用する地域。
(*2) 国際バルク戦略港湾:港の強化と国際競争力の増強を目的にした国の成長戦略の一環で、国内の港を選定して集中的に整備する。穀物、石炭、鉄鉱石がバルク貨物の対象。2020年をめどに水深など大型輸送船が入港できる態勢を整備し、大量輸送の実現と物流コストの削減をめざす。

「中村美彦の臥竜清談」はNPO法人北海道グラウンドワークが企画製作するTV番組。
毎月第3日曜日午前5時25分から、TVh(テレビ北海道)で全道放送。
毎回、各界各層の”臥竜”が登場。北海道を元気にするヒントを探ります。

この番組は以下の各社のご提供で放送しています。

※ 撮影協力:北海道空港株式会社

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